アメリカで発売されているFIRE関連本の中でも特に読者からの高評価を得ている本が日本語に訳されて発売されました。
それが『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』です。
この本の中で1番力を入れて説明されていることが4%ルールについてでした。
もし4%ルールについて知りたいと思っている人にこの本をおすすめします。
「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え」を読んだ感想
この本で主張されている内容について私が気になった点を挙げてみます。
- 借金はするべきではない
- 収入の半分以上を投資に回そう
- 質素な生活を送ることの重要性
- 投資はシンプルであるべき
- 投資にかかるコストの低さが重要である
- バンガード社のETFが投資先として最適である
- ドルコスト平均法は良くない結果になる
- 資産を積み上げるステージでは株式インデックス投資100%
- 資産を維持するステージでは債券の割合を徐々に増やしていく
- 株式と債券の割合と取り崩す割合についてトリニティ研究論文を使って紹介
このようにこの本で言っていることは非常にシンプルな内容でした。
資産を積み上げるステージに居る人達は全財産を株式VTSAX(バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックスファンド)に投資しよう。自分にあったリスク許容度に従って運用する必要があり、株式100%で不安がある人は債券や現金の保有もありだと書かれていましたが、あくまでこの著者のおすすめは米国株式インデックスファンドへの投資100%のようでした。
そして資産を維持するステージになったら、徐々に債券VBTLX(バンガード・トータル・ボンド・マーケット・インデックスファンド)や現金の割合を増やすことを勧めていました。
この中で紹介されていた”VTSAX”や”VBTLX”は日本では購入できないようでしたがETFなら”VTI”や”BND”であれば日本の証券会社で購入可能です。
4%ルール(トリニティ研究結果)について
さらに引退後に資産を取り崩すステージになった場合の目安としてトリニティ大学の教授達が発表した論文を引用して説明していました。
その中では「資産から引き出す額は総資産の4%以下にして、ポートフォリオの75%を株式で25%を債券にする」ことを勧めていました。
その根拠は以下の表からきていました。これはアメリカのインフレを考慮して資産を減らさずに残すための計算結果だそうです。これであれば30年間であれば総資産の4%を取り崩しながら生活しても資産が減らない可能性が高いポートフォリオが株式75%、債券25%となっていました。
さらに4%ルールについて知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。『4%ルールでセミリタイアする為に必要な金額を簡単に計算する方法』
目次紹介
最後にこの本の目次を載せておきます。
目次を見ることで本の概要が掴めると思います。