FIRE本がまたまた発売されていました。
これまでFIREを主題とした日本語の書籍は、既に3冊目になりますね。今後もどんどんアメリカのFIRE本の翻訳版が出てくることを期待したいと思います。
この本は、これまで発売されたFIRE本とはかなり異なった主張があり、非常に興味深く読むことが出来ました。
『FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド』を読んだ感想
これまでのFIRE本と基本的な話は同じです。
基本的にFIRE本では、以下の3つのことについて具体例などを使って説明してくれます。
- 節約することの重要性
- 収入を増やすことの重要性
- インデックス投資を継続することの重要性
ただ、これまで大きく違っている点としては最強の早期リタイア術とあるように、これまでの本以上に具体的に多くのプランを提示している点でした。
例えば、これまでのFIRE本ではインデックス投資としては具体的なETFとしてVTIやVTなどの紹介はありましたが、この本では高配当ETFにまで踏み込んで具体的なETFの紹介がありました。
個人的には高配当ETFにはあまり興味がなかったんですが、高配当ETFを資産形成として採用を考えている人には興味深い内容だと思います。本の中では”利回りシールド”として景気後退した場合の保険的な意味合いで高配当ETFを勧めていました。(ただ、今回のコロナショックで感じた高配当ETFは、インデックス投資以上に株価下落することを考えると高配当ETFを資産に組み込む場合には、それなりの覚悟が必要だと個人的には感じました)
この本で紹介されていた高配当ETFの1部を紹介します。
- PFF(優先株インデックス)
- USRT(REIT)
- VTC(社債)
- VYM(高配当株)
さらに生活費の安い海外(主に東南アジア)で生活することで1年間の支出をかなり抑えることが可能なことについても触れています。これも旅行が好きな人には興味深い話だと思います。(私は日本大好きなので参考にはなりませんでした。)
アメリカ在住の著者は海外旅行が好きで早期リタイアをした後世界旅行を好きなだけしたそうですが、その結果年間の支出がアメリカで生活するよりも安くなっていたという実体験が書かれていました。
さらに完全リタイアでなくても、副業やアルバイトや契約社員などで収入をスケールダウンしてFIREができることも書かれていました。
これ以外にも様々な角度からFIERを実践する上で懸念となることについての解決案を提供する貴重な本だと思います。もちろん全て信じるのは危険ですがFIREを考えている人にとっては、参考になる本だと思います。
目次紹介
最後に『FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド』の目次を紹介します。