ネット上ではサラリーマンはオワコンだとか社畜乙とか言っているインフルエンサーも居ますが、それはポジショントークです。
自分のお客様を増やすために会社員を辞めてフリーランスになって欲しいだけです。
その煽りを信じてフリーランスになっても誰も助けてはくれません。
ただ、過去の自分の過ちを認めたくないのか無理に頑張っている人もいるように思います。
そこでサラリーマンも良いよ!って情報を紹介していきたいと思います。
今回は上場企業に勤務するサラリーマンの年収は直近8年間連続で上昇していますよ!って話です。
上場企業の平均年収は8年連続で増加中という事実
まずは上場企業平均年収の増加をみてみましょう。
年 | 平均年収 |
2011 | 563万7千円 |
2012 | 570万1千円 |
2013 | 571万6千円 |
2014 | 579万1千円 |
2015 | 589万3千円 |
2016 | 595万5千円 |
2017 | 599万2千円 |
2018 | 606万2千円 |
こうして見るとわずかですが、着実に平均年収が上がっていることがわかります。
そして、国税庁が出している給与総額と税金の推移も上昇しているので上場企業だけでなく民間企業は全体的に増加しているようです。
つまり、サラリーマンとして得られる固定給は、まだまだ魅力的であるということです。
国税庁:『民間給与実態統計調査結果』
業種別の平均年収
次は業種別の平均年収についてみてみましょう。
業種 | 平均年収 |
建設業 | 718万7千円 |
不動産業 | 696万4千円 |
電気・ガス業 | 672万5千円 |
水産・農林・鉱業 | 602万 |
サービス業 | 540万6千円 |
小売業 | 473万8千円 |
やっぱり業界別で大きな差があります。
今は建設業、不動産業が強いようですね。
ただ今後の不動産不況が来ると言われているので、将来的にこの順位を維持し続けるのは厳しいと思います。
東京商工リサーチ『2018年決算 「上場企業2,591社の平均年間給与」調査』
フリーランスの現実は厳しい
2016年のデータですが、フリーランスが多く登録しているクラウドソーシングサービスでクラウドワークスという上場企業が出したデータを紹介します。
2015年12月末時点でクラウドワークスの登録者数は80万人でした。
そして2015年10月~12月までの3ヶ月間平均月収が20万円以上の登録ユーザー数が111人だったそうです。
これが、全ユーザーからみるとわずか0.014%という結果でした。
クラウドワークス側は、こんなに居るんだよ!って宣伝するために決算資料に数字を出したのですが、当時のネット上ではフリーランスとかムリゲーです。って騒がれました。
そして、クラウドワークス社はこれ以降の決算書で数値を出していません。
クラウドワークス社が想定していた反応と違っていた証拠でしょうね。
それから4年経過しており、登録者数は270万人まで増えています。
是非クラウドワークス社は、月収20万円超えユーザーが何人に増えたか?を開示して欲しいですね・・
フォローしておくと、クラウドワークスに登録しているユーザーは主婦や定年退職した人などガッツリ稼ぎたい人ばかりではないということは事実としてあります。
ただ、それでも100人程度しか月収20万円を稼いでいないのは厳しい現実であることは変わりありません。
キャリコネニュース『クラウドワークスで「月収20万円以上」わずか111人の衝撃』
金銭的理由以外でもフリーランスより会社員の方が良い理由
お金的にはフリーランスより、サラリーマンとして働いた方が良さそうです。
それ以外にもサラリーマンの方がいい理由がこんなにあります。
- 住民税などの支払いは自動で会社がやってくれる
- 年末調整も不要
- 会社によりますが、退職金や確定拠出年金を支払ってくれる(積立しているお金は、給料とは別で会社が負担しています。)
- 病気やケガをしても1ヶ月程度なら有休取得することで給料が保証される
- 労働時間も36協定で守られている
- チームで働くことで達成感を得られる
- クレジットカード、家を借りる、ローンを組むなど社会的な信用がある
- 仕事に必要な教育費用は会社が出してくれる(高額なセミナー受講など)
どーですか?
こうやって書きだすと結構出てきますね。
とくにまだ社会経験の少ない20代の若い人が、いきなりフリーランスになるのは無謀です。
最低でも10年程度は会社で給料をもらいながら勉強して、人脈を作ることが賢い選択でしょう。
もし仮にいきなりフリーランスを始めたら企業から買い叩かれてブラック企業以上のブラックな環境でこき使われることになるので十分気を付けて下さいね。