残業ゼロのIT企業アクシアという社長が週休3日制度について面白いブログを書いていました。
AXIAブログ『最近流行りの週休3日制がうまくいかない理由』
このブログでは、週休3日制度よりも有休消化率の向上とか残業ゼロとかもっとやるべきことが他にあるでしょ!って内容でした。
その証拠として有給休暇の消化率が日本がダントツで最下位の50%でした。
2018年の最新データを調べたんですが、なんと3年連続で最下位となっていました。取得率も同じ50%のまま。。。
日本は収入も格差社会ですが、福利厚生でも会社によって大きな格差が広がっていると思い知りました。
有給休暇取得の格差
旅行サイトで有名なエクスペディアで、世界19ヶ国18歳以上の有職者男女計11,144名を対象とした2018年の「有給休暇の国際比較調査」結果が発表されています。
これを見ると本当に日本の有休休暇取得の現状は低すぎますね。
ブラジル、フランス、スペイン、ドイツは凄いです。
1年間の有給休暇が30日もあって、全ての有給休暇を消化しています。
そして最下位がタイ、アメリカ、日本で1年間で10日の有休が平均だったようです。
次は日本の過去10年の有給休暇取得の推移をみてみます。
2008年からずっと最下位と言っていいレベルでしょう。2回だけ下から2位のブービー賞だった程度です。
私の会社でも年末になると有休を捨てるのがもったないと言って駆け込みで有休消化する人が多くいます。
私はそんなになるまで有休を取っておきません。
同僚に聞くと、もしものための保険でギリギリまで有休を確保しておきたいという人が多かったのには驚きました。
でも、毎年何もないから年末に駆け込み有休消化して、繁忙期が年末になると有休取れないで捨ててしまうこともあります。
そんな人が多いから、こんな結果になっているんでしょうね。
エクスペディア『世界19ヶ国・有給休暇の国際比較調査2018年』
週休3日制度が広がれば有給休暇取得率も上がる
有給休暇取得率を上げるために、2019年4月から年5日の有給休暇の取得が義務付けられている法律がはじまります。
ただ会社側にこのようなプレッシャーを掛けても社員側の意識を変えないと有給休暇の取得推進には効果がないと思います。
そのために有効なことは働き方改革で多様な働き方を社会に浸透させることだと思います。
1つの会社に勤める人の大多数がフルタイムで働くことが前提になっていることに大きな要因があると考えます。
今後は働き方改革により多様な勤務形態で働く人が増えることこそが、日本人の有給休暇に対する考え方を変わっていくと思います。
50代など旧世代の人達は多様な働き方を必要としないかもしれませんが、私のように会社に週休3日制度が導入されたことで自分の働き方を見つめなおして、制度を取得するために手を挙げる人もいるでしょう。
最近では政府が議論している限定正社員制度も良い取り組みだと思います。
このように様々な働き方をする人が職場に増えることで、これまでフルタイムで勤務は当たり前、残業も当たり前な価値観が徐々に変わってくるんだと思います。
その中で1番インパクトの大きい制度が週休3日制度だと思います。
会社の1割でも社員が週休3日制度を利用すれば、その会社の雰囲気も大きく変わると思いませんか?
つまり、私は週休3日制度を多くの企業が導入することで日本社会の常識は大きく変わると信じています。
だから私も会社で率先して週休3日制度を利用して、新たな働き方の実践を頑張ります。