大手証券会社のSMBC日興証券で週休3日さらには週休4日制度が導入されたというニュースをみました。
お!いい流れだなぁ~って思って内容を見てみたらがっかりする残念な制度でした。
今後の制度改定で良くなる方向に行って欲しいという願いも込めてブログの記事にしてみます。
SMBC日興証券会社で導入された週休3日制度、週休4日制度について
まず注目したのは週休3日制度の以下の3タイプのどれ?なのかでした。
- タイプ1:1週間の労働時間、給与共に同じ(1日10時間労働)
- タイプ2:1週間の労働時間は2割減、給与は同じ
- タイプ3:1週間の労働時間、給与共に2割減
日本で導入されている週休3日制度は上記3つのどれかになります。
SMBC日興証券会社は『タイプ3:1週間の労働時間、給与共に2割削減』でした。
つまり、働いた時間から給与が算出されます。(週休4日の場合は給与は4割削減)
このタイプのメリットは週休3日制度を利用する時に周りの同僚への罪悪感がないことが最大のメリットです。
なのでこのタイプ3か通常の週休2日かを従業員が自由に選択できることが私は理想だと考えています。
それではSMBC日興証券が導入した週休3日制度のどこが残念だったか?について紹介します。
『週休3日制度、週休4日制度を利用するには申請理由や対象年齢が狭すぎる』
という一言につきます。
制度に自由度が全然ありませんでした。
週休3日や4日制度を導入するのは良いが、何で介護と育児が理由じゃないとダメなのかが謎
給料も減らすと書いてるから、誰でも取れる制度じゃないと不公平感があるでしょう。
もう少し踏み込んで制度作りをして欲しかった。残念#週休3日 https://t.co/K0D6Fqywgj— 火人@週休3日なスローライフ (@fire_jin_com) December 16, 2019
既に週休3日制度を導入している会社で制度を利用するときに年齢制限がある会社というのははじめて見ました。
また利用する時の申請理由が親の介護、育児の2つに絞っている会社は他にもありますが、ボランティア活動や副業や自己啓発なども申請理由として認めている会社も多数あります。
本当の意味で働き方改革をする為には、年齢や申請理由で制度利用を決めてはダメです。
証券会社としてはじめて週休3日制度、4日制度に踏み込んだのは評価しますが、もう少し踏み込んだ制度にして欲しかったと思います。
ネット上でのSMBC日興証券の週休3日制度に関する反応をまとめた記事『SMBC日興証券、週休4日を導入へ。限定的な条件にネットで賛否』
日本社会に週休3日制度は定着するのか?
以前書いたのですが、そもそも日本が週休2日制度になったのも最近です。
最初はアメリカで1926年に自動車メーカーのフォードから始まって広がったようです。日本で最初に導入されたのはパナソニックで、一般的に広まったのは1980年代後半からです。
なので私のような40代の人は小中学生の頃は学校も週休1日で土曜は昼までですが学校に行くのが普通でした。
このように週休2日は長い時間をかけてゆっくりと浸透していきました。
ただ昔は情報の伝達スピードが遅かったことを考えると現代の週休3日はもっと早いスピードで広まると予想しています。
週休2日が60年くらい時間がかかっていますが、週休3日は10年程度で一般的になるのではないかと予想しています。
今は私のような週休3日の会社員は少数派ですが、早くこの制度が普及してくれることを願っています。