2020年になって早々ですが、多くのリストラニュースが駆け巡っています。
中にはコロナウイルスの影響でリストラを決断する会社も出てきて驚きでした。
ただコロナウイルスの影響による業績悪化からのリストラという流れは今後も拡がりそうですね。
日産自動車がリーマンショック以来の赤字転落でリストラ加速
日産自動車の大幅減益による赤字転落、株主への配当金減配などショッキングなニュースがありました。
そして人員削減については明言されていませんが、リストラについては発表されていました。
ただリーマンショック級の経営難になっているのであればコスト削減が簡単にできる人員削減を日産自動車が選択することは想像できますよね。
また日産自動車といえばCMでは「技術の日産」と言いながらも、これまで開発費用を抑えるために新車の開発ペースを落としていたことで利益を上げていた背景を考えると技術力の低下は今後の日産自動車立て直しに思い影を残しそうです。
また今回の業績低迷を見て会社に居る若手有望株はさっさと他社に転職を決断するのも間違いないので日産自動車で残って頑張る中高年社員にとっては、仕事が増えて収入が減ることが想像出来ます。
ただ40代後半の私が日産自動車の社員だったら間違いなく早期退職を募集しても会社に残って頑張る方を選ぶでしょう。
参考記事『商品力低下でグローバル販売が8%減、日産の2019年4~12月期決算』
サッポロビールでは45歳以上をターゲットにしたリストラ
サッポロホールディングス(HD)は2月に子会社のサッポロビール社員を対象とする「早期退職優遇制度」を実施すると発表しています。
理由をみるとこれまでの多角化を諦めて本業のビール事業への経営資源集中をするからだそうです・・・・
利益拡大のために無能な経営陣が事業の多角化をはじめたけど、ビール以外の事業では結果が出せなかったので辞めます!って感じでしょうね。それで人生が狂うのが会社の新規事業に汗水を流した現場の社員のクビが切れると考えるとサラリーマン人生の悲しい現実の一端が垣間見れますよね。
そして、事業の多角化こそがサッポロビールの将来のためだと改革を推し進めた経営陣は何も責任を取ることなく多額の年収と退職金をもらって辞めて行くのでしょうね。
そう思うと私がサッポロビールの社員だったら意地でも早期退職募集には応募したくないですよね。まずは経営陣の責任を取ることが先でしょうって思います。
参考記事『サッポロビール、早期退職を募集 45歳以上、人数は定めず』
ラオックスでは新型肺炎(コロナウイルス)の拡大を懸念してリストラ
東証2部に上場しているラオックスという免税店を全国展開している企業で新型コロナウイルスの懸念でリストラを決断したと発表しています。
ただラオックスのリストラについては経営陣を責める気にはなれませんでした。なぜならインバウンドを期待した事業でコロナウイルスの拡大という未来は誰にも予想できません。
なので、この判断は中国からのインバウンド需要をメインにして事業拡大をやっていた矢先に新型コロナウイルスの問題が出たということなら不幸としか言えません。ただ早急に判断したことは正解だと思います。今後は中国からの観光客だけでなく日本に来る外国人全体が激減するのは間違いなさそうだからです。
すでに日本は観光により生活が成り立っている人達が多くなってきている中で今回の日本でのコロナウイルスの拡大は経済的にも大打撃となりそうです。
そこから中小企業→大企業へと不景気の波は伝わることで2020年は景気後退がはじまる年になっても不思議ではないと思っています。
そうでなくても2019年から多くの企業で45歳以上を狙ったリストラが加速している中で2020年も40代、50代は油断できない年が続きそうです。
なのでいつ自分の会社でリストラが起きても焦らないで良いように生活の基板を会社以外の場所に少しでも築けるように副業・投資の努力を継続したいと思います。